三日町通りのあるべきデザインを考えるワークショップ

山形県鶴岡市の三日町口通りの整備方針を住民の方々と考えてきた、三日町口通りワークショップについて報告します。

このプロジェクトでは3月、6月に沿道の住民の方を中心にヒアリング調査をし、三日町口通りの歴史や思い出、意見などを「三日町口通りものがたり」という冊子にまとめました。

また、7月から10月にかけて5回(臨時WSも含めると6回)のワークショップを行い、市民の方々と三日町口通りの整備・デザイン方針について検討してきました。

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WS1回目は、調査でわかったことの報告・共有をし、かつての大手道である「三日町口通り」を改めて意識しながら通りを歩きました。WS 2回目は、通りの4地点でモンタージュ写真を作り、デザインの方針を考えました。

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どのクループの案も、現在の道幅を狭めないことに重点を置いた落ち着いたデザインにまとまりました。

また、街路そのものだけではなく、市役所の土地を有効活用する、沿道の私有地に案内板を置かせてもらうといった意見もあり、道路そのものに限らない視点の重要性を感じました。

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WS3回目は、三日町口通りの周辺に範囲を広げ、「遊動空間のしかけ」をテーマに、三日町口通りや中心市街地で実現できそうなアイデアを考えました。臨時WSでは、WS3回目のアイデアをもとに、参加者と模型を作りながら仮設定した敷地の小空間のデザインを考えました。

臨時WS、WS4回目は「鶴岡まちづくりウィーク」と同時開催だったため、多くの市民の方にこれまでのワークショップで検討してきたアイデアを評価していただいたり、意見をもらったりしました。たくさんの高校生にも参加していただき、市民の方のまちづくりへの関心の高さを改めて実感しました。

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WS5回目は、整備方針、デザイン方針、街並景観整備方針をまとめ、模型を使って説明しました。

また、実際に三日町口通りで計画されている建築物件について設計者の方に説明していただき、貴重な機会になりました。

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5回に渡ったワークショップに一度ではなく、何度も参加していただいた住民の方がいらっしゃったことや、

住民の方のまちづくりの考えや姿勢を学ばせていただいたことは、大変有意義な経験になったと感じています。

現在、整備方針などの最終調整をしており、しっかりとまとめられるよう頑張りたいと思います。

M1廣田